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こんにちは。夢女です。

今回は「ちょっとゾッとする怖い話」ということで、私が高校生の時(恐ろしいことにかなり前)のお話をさせていただこうかなと思います。
それほど怖くないので、最後まで読んでいただけるとうれしいです。


人形の家

私は高校生時代、自転車通学をしていました。
そんなある日、いつも通り家に帰るために自転車をかっ飛ばしていると、普段は気にもしていなかった竹藪に急に違和感を感じました。
そこで何を思ったのか、当時の私は自転車を停めて竹藪をじっと眺めてみたのです。

すると、その奥にほぼ藪と化した家のようなものがあるのを見つけました。
玄関がどこなのかすらわからないほど家はボロボロでしたが、一つだけはっきりと見えたものがあったのです。
それは、埃まみれのケースに入れられた日本人形でした。

家は先ほど言った通り朽ちていて、家財道具なんかもありません。
そんな場所に、日本人形だけがポツンと置いてあったのです。
捨てられた感じでもなく、どちらかというと地面に貼りついているのではと思うほど、竹も当たらずまっすぐ置いてありました。
夕方で辺りは薄暗くケースは埃まみれ、なおかつ竹が生い茂っていたので表情までは見えませんでしたけど、こちらに顔を向けていたと思います。

その時は「廃墟があるなー」くらいに思って家に帰りましたが、部屋に入った時にふと、似たような話を昔ネット上で読んだ記憶がよみがえってきました。
気になったので検索してみるも、それらしい話はヒットせず。
まあ、ネットには膨大な数の怖い話があるので、ただ単に見つけられなかっただけかもしれませんが。

翌日、再び例の竹藪を通った時に奥を見てみました。
前日は確かにそこにあった廃屋、ありませんでした。


かなり前の記憶なので細部まで正確とは言えませんが、確かに廃屋に日本人形があったと思うのです。
家の物がすべてなくなっているのに、人形だけ置いてあるのが奇妙だったのを覚えていますもの。
まあ、結局はその家すらなくなっていたのですがね。

ちなみに、その光景を見たからといって、その後は特に何も起こりませんでしたよ。
ホラーにありがちなトラブルや災難、身近な人が消えたとかもありません。
ただただ、スッキリとしない記憶が残っただけです。

高校を卒業したらその道は通らなくなったので、現在竹藪がどうなっているのかはわかりません。
その場所は開発が進められている区画だったので、もう竹藪すらなくなっているかも。
オチらしいオチがなくて申し訳ないですが、ふと記憶がよみがえったので書いてみました。

それでは、また。